焼肉店や居酒屋での食事は、お肉や野菜を中心に楽しめる一方で、シメの炭水化物やお酒が加わることで血糖値の動きが読みにくくなる場面でもあります。今回は、焼肉店・居酒屋を利用する際の食事の組み立て方と、お酒を飲む場合に意識しておきたい工夫について紹介します。なお、この記事は飲酒を勧めるものではなく、飲む場合の一般的な注意点をまとめたものです。
お肉・野菜・シメのバランスを意識する
焼肉や居酒屋の料理は、お肉や魚介、野菜のメニューだけであれば糖質量は比較的抑えやすい傾向があります。血糖値が大きく動きやすいのは、タレの糖質量や、ご飯・冷麺・雑炊・うどんなどのシメの炭水化物です。シメを食べる場合は、量を意識して注文したり、みんなでシェアするなど工夫すると、食事全体の糖質量を把握しやすくなります。また、野菜やきのこ、海藻などを先に食べておくと、食後の血糖の上がり方が緩やかになると言われていますので、順番を意識するのも一つの方法です。
アルコールが血糖値に与える影響
アルコールは肝臓での糖の放出を抑える働きがあるため、飲酒後は低血糖が起こりやすくなることが知られています。特に、インスリンを使用している方は、飲酒中や飲酒後、さらには就寝中にも低血糖が起こる可能性があるため注意が必要です。ビールや日本酒、甘いカクテルなどは糖質を含むため血糖値が上がる場合もありますが、その後にアルコールの作用で血糖値が下がっていくこともあり、動きが単純ではありません。飲む量やペースについては個人差が大きいため、体調に不安がある場合は主治医に相談しながら、自分に合った付き合い方を考えることが大切です。
飲む場合に意識したい工夫
- 空腹の状態で飲み始めるのを避け、先に何か食べてから飲む
- 水やお茶などを間に挟みながら、ゆっくりしたペースで飲む
- 血糖値をこまめに確認し、いつもと違う動きに気づけるようにする
- 低血糖に備えて、ブドウ糖など対応できるものを携帯しておく
- 一緒にいる人に、1型糖尿病であることや低血糖時の対応をあらかじめ伝えておく
特に、飲酒後は低血糖の症状と酔いの症状が似て見分けにくくなることがあります。一人で判断せず、周囲の人に見守ってもらえる状況を作っておくと安心です。
帰宅後・翌朝の血糖値にも注意を
飲酒後の低血糖は、飲んだ直後だけでなく、寝ている間や翌朝にかけて起こることもあります。就寝前に血糖値を確認する、いつもより低めの値であれば軽く何か食べておく、というように、飲んだ日は普段より少し慎重に過ごすことをおすすめします。体調や血糖の動きに不安がある場合は、無理をせず早めに主治医に相談してください。
まとめ
焼肉店や居酒屋での外食は、お肉や野菜を中心にした食事の組み立てと、シメの炭水化物の量を意識することで血糖管理がしやすくなります。お酒を飲む場合は、低血糖のリスクを踏まえた上で、空腹を避ける、こまめに血糖値を確認するなどの工夫を心がけ、無理のないペースで楽しんでいただければと思います。

